冬にハイクで俳句

冬の山、寒い、風強い、雪で進めない、
日が短い、道路は凍っている、荷物も
重い、何にはともあれ寒い寒い。
しかし、雪の道、雪の森、雪の稜線、
雪の岩、すべの風景がすばらしすぎる。
だから行きたくなってしまう。
そこが大いに問題だ。

尾根風が 刻みし雪谷 なめらかや

丹沢で2月久しぶりの大雪が降った。この丹沢山塊は、冬には、安・近・短と三拍子そろったナイスな山。通称バカ尾根で有名な大蔵尾根の駒止茶屋を越える頃、雪が見え始める。金冷やしに突く頃は一面の雪山。アイゼンもザックザックと刺さります。塔ノ岳山頂にはたっぷり雪がついており、西側のベンチも気にせず、ガンガンすすめます。あいかわらず山荘だけはなぜか回りの空気無視する賑やかさ。外からも見える暖かいストーブと冷えたビール。歓談の輪、輪、輪! こちらとらクールに山荘無視して丹沢山へ。
名物の鹿よ出てこい!とばかり、塔ノ岳を速攻で下るのであった。しかし、竜ヶ馬場あたりで雪がまだ固まっておらず、膝まで踏み抜く。坪足地獄に突入。さらに強い尾根風に吹かれて散々な目に。目指す丹沢山は近い。走れ。

 

塔ノ岳山頂近く
塔ノ岳
塔ノ岳山頂
塔ノ岳山頂
竜ヶ馬場
竜ヶ馬場
丹沢山
丹沢山

七ツ釜 落ちる飛沫が 雪流す

西沢渓谷の名物七ツ釜五段の滝は、渓谷の一般コース最深部にある。
その滝につくまで沢筋の羨道をすすんだり、高巻いたりと高低の激しい道をすすんでいく。この日は、12月、今年はじめて西沢に雪が降った日。雪の状態、沢の氷結状態もほとんどなく目当ての雪道より沢のしぶきのほうがまだ美しかった。周回道の最深部に到着、これから黒金山のほうを目指してアイゼンを装着する。

七ツ釜五段の滝
七ツ釜五段の滝
七ツ釜五段の滝
七ツ釜五段の滝
七ツ釜五段の滝

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